衛生面や見た目を向上するなど様々なメリットを持つ包茎手術ですが、クリニック選びを間違ってしまうとトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。安い値段を提示して客を呼び込み、高額報酬を要求する危険な手口には注意が必要です。
どのようにして手術代が跳ね上がるのか
悪質な手口を使うクリニックは最初に通常よりも安い費用を提示して、お客を安心させようとします。広告では「最高でも30万円まで」など、高い費用がかからないことを強くアピールするのです。しかし実際にカウンセリングを訪れると、手術内容によっては追加費用が発生する、と言い始めるのです。
良心的なクリニックであっても、手術の内容によって追加費用が生じることはままあるでしょう。同じ包茎手術であっても一人ひとり症状は異なりますから、最適な方法に違いがあるためです。しかしきちんとしたクリニックであれば、どのような手術が必要でありどの程度の費用がかかるかということを、事前に明らかにします。説明不十分のまま患者に同意を求めて話を進めてしまうようなことは行わないのです。
悪質なクリニックは包茎手術の種類や内容についてきちんと説明をしないまま、場合によっては不安をあおり患者を圧迫するような形で契約を結ぼうとします。この手口にひっかかってしまうと、予約時に確認した金額より何倍も高額な費用がかかる手術を受けることになってしまうのです。
さらに悪質な場合、術後に契約時の価格よりも高い費用を請求されることもあります。追加施術を行った・薬剤の料金が必要、などの理由で不当な請求を行おうとするのです。手術を前に緊張している患者の心を操り正常な判断ができない状態に追い込む、それが悪質なクリニックの基本的な手口だといえるでしょう。
不安を煽る交渉術
包茎手術は身体のデリケートな部位に対して行うものですから、できるだけ安全・確実な手法を選びたいものです。悪質なクリニックは患者のそういった気持ちを利用して、自分側のペースに巻き込み契約を結ばせようとします。まず安い包茎手術を希望してカウンセリングを受けにきた患者に対し「あなたの包茎は状態が良くない」などと言って、不安を煽ろうとします。さらに手術に失敗したケースの写真を見せ、恐怖心を植え付けていくのです。
そのままでは大変なことになる・失敗するとこんな結果になる、とネガティブな情報を見せつけていきます。そして患者が不安にとらわれた後、「この包茎手術をすれば心配ない」と高額な契約を勧めてくるのです。はじめのうちは安い費用で手術を受けたいと考えていた人も、不安を煽られるうちにだんだんと考えが変わってきます。後に冷静になれば整合性のない部分にも気がつくものですが、悪質なクリニックは患者に考える時間を与えません。ひたすら不安や恐怖心を煽り、解決方法はこれしかない、というような気持ちにさせようとするのです。
時間が経過すれば自然に不安感は収まり、やがて冷静な判断力が戻ってくるでしょう。そうならないよう、悪質なクリニックはカウンセリングの当日に契約を結ぼうとし、さらに即日手術を勧めます。さらに手術の直前になってから追加施術の必要性を説明し、断りにくい状況を利用して無理に承諾させようとします。ありとあらゆる交渉術を使って、都合よく患者を誘導していくのです。
怪しい包茎手術に引っかからないためのポイント
高額な手術代を請求するなど、怪しい包茎手術に引っかかってしまわないためにはどんな点に注意すべきでしょうか。まず最初にチェックしておきたいのが、宣伝や広告に表示されている包茎手術の料金です。相場からかけ離れた料金を提示し、とにかく「安い」ということだけを前面に押し出している場合には注意が必要でしょう。
またカウンセリング時に契約を急がせようとしてきたり、質問に対しきちんと回答せず説明を省こうとする場合も気をつける必要があります。きちんとしたクリニックなら、リスク等まで含めてしっかりと説明を行い患者に納得してもらった上で契約へ進もうとするでしょう。不明瞭な部分について質問すれば、具体的な説明を行ってくれるはずです。
悪質な手口に引っかかってしまった人の多くが、カウンセリングの当日に契約を結んでしまっています。急いで手術をしないと手遅れになる、というような口上に流されてしまい、よく考える間もないまま話を進めてしまうのです。「急いで契約をしようとしているな」と気がついたら、一旦冷静になって考え直すことが大切でしょう。
過度に失敗例を取り上げ、不安と恐怖を煽るような説明をしてくる場合にも注意が必要です。「そのままだと恐ろしい病気になるかもしれない」といった脅しも、こうした手口ではよく使用されます。「どうもおかしい」「話が違う」と気がついたら、断りにくいような雰囲気であってもきっぱりと拒否をすることが大切です。
まとめ
適正な費用で安全に包茎手術を受けるためには、悪質な手口に騙されないよう自衛をすることが大切です。安さを過度にアピールしているようなところは避け、実績のある信頼性が高いクリニックを選ぶようにしましょう。